早稲田から北海道まで自転車で行こうとしたら地獄を見た話②
こんにちは。わいないなです。
自転車で無謀にも東京は早稲田から北海道へ向かう旅の2日目が始まりました。
この時点でなんか…もう無理じゃね…と察してました
辛さと切なさと心苦しさと
少し日が登りはじめ、ようやく身体の震えも収まってきたところで宇都宮市に向かう。しかし、回復し切っていない状態で小山から30kmも離れた宇都宮に向かう事が相変わらず酷なものであったことは言わずもがなである。
途中、東京から100キロポストを見つけたがそれを見て感じたのは感動ではなく(まだ100kmしか動いてないのか…)というひたすらの徒労感だったことも付しておく。
そんな状況下で、私を宇都宮へと足を突き動かしていたのは何を隠そう餃子だった。餃子の街と喧伝される宇都宮市であったが、何と駅前に朝食営業の餃子屋があるのだ。
1年半前に宇都宮まで自転車で走破しようとして断念し、栗橋から電車に乗った苦い経験も足に力を込める原動力となっていた。
朝7時前、30km走行の果てに見覚えのある湘南新宿ラインの車両を見かけた時、どれだけ気分が高ぶったか。
その光景が朝日に照らされてどれだけ眩しく輝いていたか。そして朝食として食べた餃子の感動的な味わい。
どれも筆舌に尽くしがたいものであったが、間違いなく自転車旅を私が続ける理由がそこにあった。
…とまぁ感動的な風の事を書いてはいるが、この旅の目的地は宇都宮ではない。北海道である。
改めて函館の距離を見てみれば、まだ600kmはある。いかに移動してないかがお分りいただけるだろう。
宇都宮餃子館 西口駅前中央店
宇都宮駅徒歩2分
6:30-23:00 年中無休
…それにしても飯しかレポしてないな、自分。
堕落とはすぐに始まるものである
ところで、何度経験しても次に活かせないのが堕落人間の自然の摂理だが、この性格と何年も同居していれば対応策くらいは練られるようになってきた。
…具体的に言えば、2日分の青春18きっぷを手に入れることができたのである。ついでに輪行袋(自転車を収納する専用の袋のこと。これがないと自転車を電車に載せることができない)も手に入れた。
金券ショップが9時半開店だったため時間つぶしのために入ったスーパー銭湯も快適だった。
この日は明らかに自分に運が回っていた、と当時考えていたのだが、
よくよく考えてみれば大人しく最初から18きっぷで北海道に向かっていれば野宿も高い自転車台も必要なかった。
とんだ大ファンブルである。
さて、早々に自転車移動を諦めて青春18きっぷで北上を試みることとなった訳だが、せっかくなので道中旅をしようではないかと考えた。あわよくば体力もそこそこに回復してまた自転車が漕げるだろうという算段である。
もちろんそんなはずはなかった(2回目)
黒磯行きで当然のごとく爆睡しあわや折り返しに乗ってしまうハプニングに。というか折りたたんだ自転車が重い。
ググってみればどうやら14kgはあるらしく(ここ重要)階段移動にとても辛苦を受けたのである。
「この移動が後5日以上も続くのか…」と悲観に暮れていた訳が、この時の私はもはや自転車を乗り物だと認識していないかのごとき感想だなと改めて思う。
余談
この時私はもはや自転車に乗るということすら失念し車内で大人しくビールを飲んでいた(おとなしい?)が、
ビールを飲んでいる場合じゃなかったですね。ははは。
続きます。