早稲田から北海道まで自転車で行こうとしたら地獄を見た話④
こんばんは。わいないなです。
自転車で東京・早稲田から北海道へ向かう旅、3日目です。
この辺りから睡眠不足とケツ痛で精神がやられそうでした。
山奥の宮城峡蒸留所へ
さてさて、作並という駅で下車し宮城峡蒸留所に向かった。ここから仙台駅までは下り坂なので、自転車も中々のスピードを誇り、郡山に近い快適さで目的地にたどり着いた。
流石に自転車を漕がなければならないから飲酒は控えたが、森とほのかに漂うウイスキーの香りに今までの疲れをリフレッシュする事が出来た。
本当に、山奥にあるだけ自然に溢れる蒸留所である。酒が飲めない人でも楽しめる場所だ。
見学費:無料
休業日:8月24日(金)、12月23日(日)~2019年1月7日(月)
見学時間:午前9:00~11:30、午後12:30~15:30
急いで仙台駅に戻り北上する
残念ながら、フェリーで函館に上陸するためには今日中に青森に到着してなければならない。もはや自転車で青森に向かうのは時間が足りなさすぎる。急いで仙台駅に戻る。
下り坂というのもあってか、宮城峡から仙台駅の25kmはわずか1時間で到達する事ができた。山道が途中から郊外に変わり、そして市街地に変化する様相は中々新鮮であった。
仙台駅で手早く昼食を済ませ(仙台名物を食べているほど私に時間的にも金銭的にも余裕などない)、青森へ電車を乗り継いでゆく。牛丼は偉大である。
青春18きっぷを片手にひた盛岡駅へ。
盛岡駅では数十分ほど時間があったため、晩飯と酒(もはやこの時点で自転車に乗らないことは確定的だ)を調達…といっても晩飯はマックだった。盛岡駅、QUICPayに対応してなくてまごついてしまった。これが地方都市か。
因みに、無駄にいい酒を選んだためかマックと同額の日本酒を選んでいた。これだから酒飲みはダメなんだろうな。
盛岡から先、かつての東北本線だったIGRいわて銀河鉄道は18きっぷでは乗車ができない。そこで花輪線経由で大館駅に向かい、弘前経由で青森駅に向かういことにした。
途中まで通学路線なのか着席もできず焦ったが、花輪線に入ってからはウソのように人がいなくなったため落ち着いて酒を飲めた。
疲れですぐ眠りについてしまい、気がついたら大館駅に着く数分前だった。3時間近く寝てたみたいだ。
大館から青森へ
大館でまた数十分待ち、この日の最終目的地である青森行きに乗車。この時点で夜中の9時を回っており、昼12時半に仙台を出てから中々の時間を電車で過ごしていたようだ。
不思議とこの電車では眠気が訪れず、しきりに早く青森に着かないかと車内に掲示されていた路線図を見回していた。
ガチ地方都市は宿泊費が安すぎる
といってもただ時間を浪費していたわけではない。2日間に渡る野宿に反省し、青森駅ではちゃんとホテルに泊まることにしたのだ。
正直、電車で寝て過ごすうちに体力が回復し3度目の野宿も不可能ではなかったが、15000mAを誇るモバイルバッテリーも充電が限界を迎えており、これ以上の野宿はスマホが使えなくなる不安もあったのもその決断を後押しした。
ソーラー機能はともかく、大容量のモバイルバッテリーは旅の必携品だ。安心感にもつながる。
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とはいえ、当日で安価にホテルに泊まれるのか…と最初は心配していたのだが、なんと2000円台で泊まれるホテルが複数あるではないか。
しかも青森駅から
徒歩10分圏内。青森、大丈夫か…
楽天のポイントもありその日は1200円で泊まる事が出来たが、概算してみれば3日間で宿泊費は0円、0円、1200円。
安すぎて自分でも引いた。なんなんだこれ。勿論サークル同期にも引かれた、そりゃそうか。
ここに宿泊したのだが、時期によってはシングル1800円台もあった。 セキュリティも万全だしアメニティも充実してて逆に怖いくらいだ。 |
青森駅は自分の思う以上に整備されていた。この土地も、実は5年前に同じダイヤで到着していたのだが(まだ急行はまなすが生きていた時代だ)、その時はTHE 国鉄ステイシヨン然とした出で立ちだったので驚いた。
駅前もアーケードが整備されており中々の行政の心意気が見える。
官民一体で設立された商業施設「アウガ」が失敗と喧伝され商業施設が市役所施設と転換されている中で、まだまだ青森に希望は残されていると感じた。コンパクトシティについて語ると長くなるからこれだけにしておくが。
久々のベッドは本当に快適であった。しかしそれ以上にコンセントの存在が心強かった。もうバッテリーとヒヤヒヤすることもないのだ。
続きます。